センター英語h22 ちょっと難しい 時制の一致
平成22年のセンター試験から
例文
He said he could tell who needs to be spoken to clearly and slowly from their appearance.
高速訳
彼は次のように言いました、彼は言うことができたとダヨ、必要な人にダヨ、話しかけられることがダヨ、はっきりとダヨ、さらに、ゆっくりとダヨ、彼らの見かけからダヨ。
(高速訳では英語の時制のまま訳します)
低速訳
彼は、見かけから判断してはっきりとさらにゆっくりと話しかけられることが必要な人に言うことができると言いました。
構文
{S: He} {V: said} {O: he could tell who needs to be spoken to clearly and slowly from their appearance}.
もっと詳しく
{S: He} {V: said}
{O:
{S: he} {V: could tell} {O: who needs to be spoken to clearly and slowly from their appearance}
}.
さらに詳しく
{S: He} {V: said}
{O:
{S: he} {V: could tell}
{O:
{S: who} {V: needs} {O: to be spoken to clearly and slowly from their appearance}
}
}.
もっと詳しく
{S: He} {V: said} [主節]
{O:
{S: he} {V: could tell} [従属節1:時制の一致]
{O:
{S: who} {V: needs} [従属節2:時制の不一致]
{O:
to {V: be spoken to (clearly and slowly)} (from their appearance)
}
}
}.
時制の一致とは
英語では、複文の場合、主節と従属節に分けて考えます。
主節の時制を基準に従属節の時制を決めることを
「時制の一致 (Sequence of tenses)」といいます。
具体的には、次の二つの場合がよく説明されています。
主節:過去形 + 従属節:過去形 :: 主節と従属節が同じ過去の時を示す
主節:過去形 + 従属節:過去完了形 :: 主節より従属節が古い過去の時を示す
だがしかし、英語には、9種類
未来形、未来進行形、未来完了形、現在形、現在進行形、現在完了形、過去形、過去進行形、過去完了形
の時制があるので、9*9=81通りの組み合わせが可能です。
話を戻します。
英語の時制の一致のポイントは、
「従属節の時制は、主節の時制を基準にしているので、
時間の差がなければ、主節の時制に合わせますよ、
時間の差があれば、主節の時制基準で変えますよ」
ということです。
文法書には「時制の一致をしない場合」という説明があります。
- 従属節の内容が、変わることのない真理、事実、習慣のときは現在形でよい
- 従属節の内容が、歴史的事実のときは過去形でよい
という場合です。
9*9=81通りの組み合わせについて論じることは
無駄が多いので、どこにも説明がありませんね。
参考までに日本語のことを言いますと、日本語には時制がありません。
ですから、そもそも英語の時制を正確に訳することはできません。
どうしても過不足が出てきます。
まして英語の時制の一致を日本語にすることはできません。
かなり大雑把な訳になります。
(したがって、センター試験では翻訳をする問題は皆無です)
みなさんは翻訳問題では合格点を貰える程度に割りきって訳しましょう。
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